芹香斗亜さんの退団発表がありました。

どうもこんにちは。づかぽけのコと申します。

 

先日、宝塚歌劇団宙組トップスター芹香斗亜さんが来春をもっての退団を発表されました。実は宝塚のことは既に途中まで書き進めていたんですが、発表を受けて急遽こちらを公開させていただきます。

※デリケートな話になるので、苦手な方はブラウザバックしてくださいね。

 

 

ここのところ「今週のお題」ばかりの投稿となっている上に、趣味話といえば名探偵コナンorワンピース、という状態だったので、急になんぞやと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、私の「○○ファン」の原点は宝塚にあります。私の名前の一番最初を"づか"にしたのもそれが理由です。

今から9年半ほど前、家族に連れられて初めて宝塚大劇場で観劇したあの日のことは今でもよく覚えています。キラキラした舞台の美しさに圧倒され、そんな中でコミカルな場面を演じられた芹香さんに目が釘付けに。勝手に自分の中でできていた"宝塚との距離感"が一気に縮まり、気づけば虜になっていました。そしてとんでもないスピードで各組(特に花組)の知識を取り入れていきました(ハマったら一気にぐぐぐっと入り込む癖は今でも健在ですね)。

ちょうどこの頃は人間関係に苦しんだ時期でして、自暴自棄に陥ることも少なくなかったんですが、宝塚に出会って人生が一変した、芹香さんに救われた、といっても決して過言ではありません。

 

芹香さんの長き2番手期間での思い出は数知れず。ファンになってから初めての主演作がまさかのヒーローもので驚いたり(心温まるコメディ作品でした)、花組から宙組に組替えすることになってパニックに陥ったり、私が一番好きな作品オーシャンズ11に再び出演してくれて大興奮したり…。いくら書いても書き切れません。

 

芹香さんのトップスター就任決定が発表されたとき、どんな感情になるんやろか…と自分でもドキドキしていましたが、めちゃくちゃ喜んだりめちゃくちゃ泣いたりすることはなく、

ただただ心の底からほっとしました。

相手役が春乃さくらさんというのは想定外(いわゆる"大穴")だったので驚きのあまり感情をそっちに持って行かれた感じ。でも春乃さんの魅力はよく知っていたのですぐに「楽しみ!」という気持ちでいっぱいになりました。

 

プレお披露目公演「Xcalibur」は残念ながら生観劇が叶わず、自宅でライブ配信を視聴しました。作品自体ももちろん凄かったんですが、何より芹香さんと春乃さんの相性の良さに感動。新生宙組がどんな風に進化していくのか、早くこの目で見たくてウズウズするようになりました。

 

そして、宝塚大劇場でのお披露目公演「PAGAD」「Sky Fantasy!」。奇跡的に初日の舞台を観ることができました。

早めに大劇場に着いたはずなのに専門ショップは衝撃レベルの大混雑で、レジの列が店の外にまで伸びてしまうほど。私も頑張って並んで、この日に発売された芹香さんの監修グッズを買い集めました。

「PAGAD」では、お披露目公演にしては珍しくかなりのダークヒーロー的な役で、ゾクゾクが止まりませんでした。時々見せるマジックにもびっくり。

「Sky Fantasy!」は演出家の中村一徳先生らしい王道のショーで、最初から最後まで本当に楽しかったです。どの場面も大好きですが、最後に宝塚の代名詞のひとつでもある大羽根を背負って階段を下りてこられたときは、感動のあまり声が出てしまいそうに。本当に幸せな1日となりました。

 

 

どうして。どうして。

 

 

初めてニュースを見たときは何かの間違いだろうと本気で思っていました。でも本当だと分かった。何かが壊れていく音が聴こえたようでした。

 

気持ちの整理をするため、一旦宝塚から離れようと決めました。ネットニュースも、テレビのワイドショーも、何もかも拒否するように。当時ブログでも私の気持ちを書かせていただきましたね。

 

 

半年以上が経ち、少し整理ができてきた私は、宝塚を観に行くことにしました。

今の宝塚の舞台を観て自分がどう思うか。途中で観ていられなくなるかもしれないし、昔の自分のように楽しめるかもしれない。それは生で一度観てみないと分からない。そう考えたからです。私の気持ちを理解してくれた母とともに、宙組は一旦避けて雪組公演ベルサイユのばらを観劇しました。この日のことはまた別記事に詳しく書きます(最初に言った書きかけのやつです)ので、ここでは一言だけにしておきますが、

ああ、やっぱり私は宝塚が好きなんやな…

そう思いました。

 

 

そして先週の日曜日、悩んだ末に宙組特別公演「Le Grand Escalier」ライブ配信を視聴しました。はじめはとても緊張していましたが、だんだん無心で楽しむことができるように。でも途中のいくつかのシーンでは涙を流さずにはいられませんでした。

 

生での雪組公演観劇、そして映像での宙組公演視聴で、私は宝塚への閉じきっていた扉を少しだけ開けました。多分今まで通りにはできないけど、自分なりに、これからの宝塚に期待したいと考えるようになりました。

 

 

そんな矢先に、芹香さんの退団発表があったんです。

 

母にニュースを見るよう促され、初めて発表を知りました。最初は、

そうか、ついにこの日が来たんか…

と思いました。

記者会見で芹香さんが「大劇場3作をゴールと決めていた」と仰っていましたが、実は私も以前から覚悟していたので、早すぎる!とか、どうして?とか、そんな気持ちは全く湧きませんでした。

でも、少し時間が経つと急に涙が止まらなくなり、部屋で小一時間泣き続けてしまいました。どういう感情なのか自分でもよく分かっていません。今も、涙が溢れそうになるのをなんとか抑えながら書いています。

 

前半で申し上げた通り、私にとって芹香さんは私の人生を変えてくれたかけがえのない方です。宝塚に出会えて、芹香さんに出会えて、本当に良かった。この思いは変わりません。

芹香さんの在団期間はあと半年ほど。私なりに最後まで応援したいと思っています。

 

 

今回はここまで。長文になってしまい申し訳ありません。もし嫌な気持ちになってしまった方がいらっしゃったらごめんなさい。重い話となりましたが、最後まで読んで下さってありがとうございます。それでは。